道場訓


一、人格完成に努むること

誠の道、努力の精神、礼儀の作法、血気の勇の戒めを日常生活の導きとし、たゆまぬ修行をする事により、人格完成はなされるものである。
武道は心技一如であり「技」をはなれて「道」はない。技術を通して精神を究め、人生の道にまで到達しなければならない。

※心技一如(しんぎいちにょ)
精神と技は一体のもので分けることができず、一つのものの両面であるということ。

一、誠の道を守ること

誠とは、善と悪の中から、善という真実を見きわめ、全てに励む事を意とする。
善とは、素直な心で、他人の教えをよく聞き、そして守り、感謝の念をもって精進することである。

一、努力の精神を養うこと

努力とは、その時その時だけの努力だけではなく、常にたゆまぬ努力を継続するという事を意とする。
真剣な修行態度こそが精神的な悟りを得ることが出来るのである。

一、礼儀を重んずること

礼には色々ある。目上に対する謙遜の礼、それぞれの道の先駆者に対する尊敬の礼。上にも下にも礼儀を尽くし、常に自分の人格を示すべく人間性を高める事を意とする。
武道は「礼に始まり、礼に終わる」という教えの通り、常に相手を敬う気持ち、相手と協力し合う気持ちが大切であり、礼節を重んじる精神的価値を担っているのが武道であり、同時に道徳的な考えが行われており、節度ある日常の行動が出来ることが大切である。

一、血気の勇を戒むること

血気の勇(けっきのゆう)とは、単に人をうらやむ心をもって暴力をふるうことをいう。空手道の心とは、人をうらやむことなく、人は自分の業を磨く目的として斯道に励んでゆくべしの意をいう。
心身の練磨を通して人間性を高めることが重要である。「空手道」とは、有形無形の試練を乗り越え、練磨の汗の中から人格完成を図ろうとするものである。